考えるカラス
私は昔、「考えるカラス」の番組がものすごく嫌いだった。この授業
で「考えるカラス」を見るまで忘れていたが、見たときに思いだした。
なぜ嫌いだったかというと、答えが無いからだ。答えがなく、なんで
だろうと思う疑問を投げかけて終わる、中途半端なこのような番組が
苦手だった。しかし、何年か経って授業の中で見ると、この番組が何
を意味しているのかということを察することが出来るようになった。
私の良くないところは、この疑問を知って、「へー。なんでだろう」
で終わるところである。自分から答えを予想したり、求めにいこうと
しないところだ。
まさに、「頭をつかう」ということはそういうことかな、と個人的に思います。生きている間に使いたいですね。
また、「考えるカラスが嫌い」というコメントは、毎年、何人かの学生が書いて知らせてくれます。好き嫌いは強制しません。好きになれ、などと、決して言いません。ただ、もし、「答えがないことが嫌」だとしたら、それは「学校教育に毒されているかも」と言いたいです。高校入試も大学入試も、答えがある問題しか出ないので、そればかりやってきたのではないでしょうか。実際には、世の中は、答えの無い問題ばかりす。
「考えるカラス」を見ていて、自分はすぐに答えを求める癖がついてし
まっていると痛感した。
科学の方法論は観察と疑問、仮説、検証があるが、私は普段から疑問
に思ったことはネットですぐ調べてしまうので、理論を考える=仮説
をもっと常日頃から意識していきたいと思いました。
考えるカラスのアリがサインペンの線の上を通らないのが何故なのか
気になりすぎて調べた。サインペンの匂いが不愉快なだけだった!
この「風呂の水の色」を見る時、「じゃあ、なぜ海水の色は青いのか?
それは風呂の水の色の原理は同じなのか?」という疑問がありました。
授業が終わったあと、資料を探してその原因が分かりました。
「ネットで検索して答えを見つけようとすること」いいことですね!ただ、本当にその答えが正解なのでしょうか。単に検索結果を信じていると、騙されるだけの人間になってしまうかもしれませんね!
私たちと科学のABC
今回は、科学のABC自体を科学などとは考えずにやっている人は少なく
ないというのを知った。何か挑戦する際、我々は同じミスをしないよ
うに何かしら別の方法を試したりなど試行錯誤する。それはちいさい
子どもでもやると思う。また、科学のABCで疑問を持った際、仮説から
検証を通して、疑問を根本的に解決する必要はないと知って安心。そ
のために色んなことを試して可能性を絞っていく作業をすればいいと
知った。
授業で科学の方法論をやっている時に、A:ふしぎだと思う、B:理論
を考える、C:確かめるの行程は知らず知らずのうちにやっているの
だなと思った。例えば、部活の試合の時。どうすれば勝てるか考え、
自分には何が足りないのか、このような試合の流れにしよう、そして
試合で実行する。
その子には問題を解くたびにどんな根拠で公式を用いたのか聞くよう
にしている。これは私が生徒に対して、「この子はなぜ速さの単元が
苦手なのだろう」という疑問を持ち、解決策を無意識に模索していた
のかもしれないと思った。また、大学受験時に通っていた塾で模試に
向けて毎回PDCAノートを書いていた。また、バイト先の個別指導塾で
も毎月生徒にPDCAシートを記入してもらい、達成度や改善点を指導者
がコメントしている。これは自身のメタ認知が深まるためやってみる
といいと思った。
私たちは普段から身近に科学のABCのような考えをしながら生活してい
ることに気が付きました。体調が悪くなったときや太ってしまったと
き、怒られた時など改善することがあると似たような考え方をしてい
るなと思いました。
自分が器械体操をしていた時に、自分で今日やる技を決め、それを実
行し、改善点であるアドバイスを先生、先輩からのアドバイスでもら
い、再び技を修正して実行すると言う経験です。この経験もPCDAサイ
クルのやり方と当てはまっているなと感じました。
PDCAサイクルは保健の授業で中学生の時習いました。改めて考えてみ
ると、科学のABCに似ていることに気づきました。
部活や教育は、科学のABC(あるいはPDCAサイクル)の宝庫です!意識的に実行するべきですね。
アリのビデオを見た際に、昔私も同じことをして遊んでいたなと思い
ました。その時はただ遊んでいるだけでしたが、確かに今思うと不思
議な行動だなあと思います。もし今後そういった不思議や疑問と出会っ
た時には実際に調べてみたい、知ろうとしてみたいと思ったし、そう
することできっと自分の生活や感情は楽しく、わくわくしたものにな
るのではないかと思いました。
ぜひ、日常生活の中に、わくわく、を見つけて、よりよい生活にしていきましょう!
論理的な仮説と検証に関しては、実生活では私はとても苦手なことだ
と思っています。それは、人間関係の中で衝突を避けていくがあまり、
他人の言動に違和感や興味を持っても掘り下げずに自分なりに良いよ
うに解釈することが癖ついた結果、なにか違和感を感じても「きっと
こうなんだろう」と言うふうに自分の中の事実と自分の中の法則を結
びつけて勝手に納得していることが多いからです。
自分で自分をしっかり見つめるところから、リベラルアーツは始まりそうですね!
私たちは、何かに疑問を抱くとすぐに結論に飛び付いてしまいがちだ
と思いますが、そうではなく、自分で結論に至るまでの過程を考え、
実行することが大切だということを考えました。
全くその通りです!この授業を通じて、科学のABCの方法を身につけていきましょう!