STM32 とは †
- 製品の位置づけ
(STM社のホームページの画像へリンクを貼っています。)
- シリーズ
STMicroelectronics が作るCPUのシリーズ。F0シリーズからF4シリーズに加えて L0, L1 がある。
- L0シリーズ Cortex M0+ 超低消費電力
- L1シリーズ Cortex M3 超低消費電力 オペアンプ、LCDインタフェースなども備える
- F0シリーズ Cortex M0 廉価 リアルタイム性?
- F1シリーズ Cortex-M3 メインストリーム
- F2シリーズ Cortex-M3 ART Accelerator(適応型リアルタイム・メモリアクセラレータ)
- F3シリーズ Cortex-M4
- F4シリーズ Cortex-M4 NVM, ART Accelerator
- Value Line
F1シリーズの中でも簡易版。廉価なシリーズ。
STM32 Value Line Discovery の Discovery は デバッグ用のポードが付属したマイコンボード+開発環境の名称?
2010年9月リリース?
- ARM との関係
ARM は英国の会社。CPUの設計だけ行い、メーカーが周辺機器などをつけて
実装し、作成・販売している。STM はその1つ。
- ARM Cortex-M3
- ARM プロセッサの系譜
(ASCIIのページへのリンク)
ARM のマイコンのシリーズ ARM7〜ARM11 に続くリーズの後継としてシリーズを再編
Cortex-A: Application,高機能
Cortex-R: Realtime, ミドルクラス
Cortex-M: Micro,ローエンド
- Cortex-M
Mの中でもクラス分けがある。
Cortex-M4: 32bit/DSC
Cortex-M3: 16bi6/32bit
Cortex-M1: FPGA?
Cortex-M0: 簡易版・低消費電力
他製品との使い分け・差別化 †
- Arduino
8bit で、CPU が廉価なので、簡単な処理は Arduino (あるいは ATmega 168, ATmega 328 )ということになるだろう。
- mbed
mbed は NXP が STM32 に先駆けて投入した(2009年9月?)のではないかと思われる Cortex-M3 の CPUとそのボード。
ちゃんとしたことは調べていない。STM32 に比べて4倍以上の値段がするために、個人的には
買わないだろう。
※ 秋月電子で NXP LPC11U24 が 4,200 円(2012-07-03 (火) 17:08:33 現在)
(その後話が変わった。こちらを参照。 STM32 の mbed である Nucleo ができた。)
mbed については、ここの資料が詳しい。
Web でプログラミングして、そのままコードを流し込めるところがポイント。
いちいち、ライブラリを開発環境にダウンロードしてくる必要がない。
- LPCXpresso NXP LPC1343
NXP では mbed とは別に、オフラインでプログラミングするためのシリーズも作っている。例えばこれ。
ADC 4MHz で使えるかも。高速処理を必要とする場合はいいかも。
※ 秋月電子で NXP LPC1343 が 2,000 円(2012-07-03 (火) 17:08:33 現在)
- Coron
TECHNO ROAD 製。CortexM3 搭載。
和製?なので好感が持てる(開発関係の資料が読みやすいと期待される)。
川崎を中心に現在も活動の輪を広げている。モータードライバーなどを搭載しているので、これ一つでいろいろと駆動できる。
しかし、価格が高め。
- Raspberry Pi (Wikipedia)
Linux (Debian 系統)が動く。ARM だが Cortex を使っていない。低コスト化が図られている。
ARM11 ファミリーのCPU(700MHz)、256MB RAM、GPU も持っている。
価格は $26 弱。日本で買うと、3000円ちょっと。
I/O : GPIOx8, I2C, SPI
- Galileo(2013年10月リリース)
インテルのボード。CPU は Pentium 互換。なんとPCIインターフェースをも持っている。Arduino ピン互換で
あり、Arduino IDE も使えるらしいが、その際には、内部で Linux を動かして、Arduino をエミュレートする
らしい。その他にも周辺機器が使える。高機能である。Linux も動くようになっているらしいけれど、その詳細
は不明。
しかし、高価だし、高機能なことをわざわざ Arduino 互換の環境で開発する必要もないと思う。その上、Linux
として使うのであれば、Raspberry Pi の方がいいように思う。
- SAKURAボード(2012年6月?リリース)
国産マイコンボード。ルネサスのCPUを搭載している。32ビット高速CPU RX63N 96MHz, 単精度FPU,乗除算器内蔵。
純粋に応援したい。mbed と同様に Web プログラミング環境が提供されいている。まだ盛り上がりが足りないのは、
Arduino でいいじゃん、mbed でいいじゃん、と思っている人を振り向かせるものが足りないからであるように思
われる。
購入 †
Last-modified: 2014-03-06 (木) 15:53:04