#author("2021-11-22T09:38:09+09:00","external:moriat","moriat") #author("2021-11-22T09:42:06+09:00","external:moriat","moriat") ** 第08回 コメント [#mdc17ab2] *** 科学と科学のABC [#y20952d1] -- 科学のABCで進歩した科学 --- 仮説を複数個作り、それに応じた実験を行い、さらに対照実験で正確性を高めていくのは科学をしているという感じがしてとても良いものですね。今当たり前のものもそういった積み重ねが生み出したものという実感が湧きました。~ --- 今回の講義では実際に科学のABCがいかに科学の発展で用いられていたのかについて考察し、技術の発展とこれまでの当たり前を疑うことの相互作用が印象に残りました。たとえば、イギリスでは産業革命以前は運命とは宗教的な啓示であると考えられてきましたが、物理学の発展により「ラプラスの悪魔」のような理論的な存在へと変化していったように思います。これによって社会の風潮も変化し、英小説にみられるように新たな世界観が築かれたのだと思います。これまで未知であった存在を疑い、思考し、検証する、加えてこれを実証する手段を獲得したことでセンメルヴェイスやパスツールが果たした偉業が果たされたのだと感じました。 ~ 科学のABCに基づいて科学が発達しました。一方、一般市民には、浸透した とは言えません。しかし、科学の発達が私たちの認識を変えた部分がありま す。文学にも、それが現れていますね。 ~ -- 科学と技術 --- 顕微鏡の発達をきっかけにに化学が急激に発達したことからこれからも新たな道具が進歩することで、更なる科学技術を駆使して新たな研究ができると思うと未知の世界だなと感じました。 --- 道具が進歩すれば科学も発達すると習いましたがこれからに期待が持てました。 --- 技術も進歩すれば科学も進歩するのでこれからの将来もっとたくさん進歩するんだなと思いました~ --- 今は、微生物などの存在や、顕微鏡などの道具の存在、病原体は感染するということは当たり前ですが、そのような発想がなかった時代に、それを、科学のABCのように想像し仮説を立て実験するということをした人がいたことがすごいなと思いました。見つけて論文を書いた人物だけではなくて、技術の発展に貢献した人がいることも忘れてはいけないと思いました。 ~ 科学が発達すると、技術が発達し、技術が発達すると、科学が発達します。 こうして、両者は、どんどん発達するようになります。これは、もう、誰も 止めれないほどの勢いです。それが良いことなのか?真剣に考える必要があ るのではないでしょうか。 ~ *** ブラウン運動 [#f3b626fd] --- 質問に正解できて、なんだか科学者と同じ頭に一瞬なれた気がして嬉しかったです。 ~ 私たちは生まれながらの科学者ですよ! ~ --- 仮説形成の段階で否定されるべきものを扱うことも発見の第一歩であるのだなと思った。 --- ロバートブラウンの花粉の実験で、生命活動があるんじゃないかと思いつくことにまず驚いた。限界まで観察して、それについてさらに考察していかないと分からないことだから真似出来ないことだなと思った。 *** センメルヴェイス [#fd8ac155] -- 暴行された理由 --- 医者たちは命を奪っていたことを受け入れられないために暴行を加えたのに結果的にセンメルヴァイスの命を奪ってしまっていたことが非論理的で矛盾した行動をしてしまっているんだなと思いました。人は追いつめられると時に自分でも気付かない内に矛盾した行動をとってしまうというのも何だか不思議なものです。~ --- 偏見だけで押し通そうとする人は、論理的ではありません。という言葉が響いた。予習の時にこの言葉を知ってステレオタイプを持つことの弊害を学ぶことが出来て良かった。少し大人になった気がした。~ --- 今回の授業ではウィーンの病院での事例から、現代のセンメルヴェイスを殺さないためにリベラルアーツの考えが必要だということが特に印象に残りました。偏見や先入観は人を簡単に殺してしまいます。偏見や先入観は自ら発展を止めてしまう原因となる為、リベラルアーツの考えや余裕のある心で様々なものを吸収し、自ら発展を止めるなんてことすべきではないと思いました。また論理や理屈は感情に勝つことが難しいのだとも知りました。感情を持つということは人間特有の性質だと考えている為、人間だからこそ発達した感情というものは論理や理屈といった言葉より強いのかなと思いました。~ --- この話は現代でも私たちは認めたくないから否定してしまっている事があるのかもしれないという警鐘に成り得ると感じた。~ --- センメルヴェイスの最後にあった、これまでの当たり前が崩れ間違いを認められないという部分が人間的で生々しい弱さであると思えました。~ --- 自分が正しいということは、偏見や思い込みであったりするということを意識していなければいけないということがセンメルウェイスさんの話によって考えさせられた。また、そのようなことが起こらないようにするためにも多くの角度からものの見方を考えるようなリベラルアーツの学びが必要であることを改めて感じた。 --- 今日の講義で、「人々は論理的に判断できるとは限らない。偏見の強い人、非論理的な人は議論において強いが、論理的に説得できない」ということが印象的だった。~ --- たまに「私は偏見がないので大丈夫」という言葉を聞くが、その度にその認識はとても怖いと感じている。私は高校生のとき、自分が無知である分野を一つでも減らし、あらゆる分野に関する知識を増やすことで偏見を少なくして、相手を傷つけたくないという思いがあった。しかしセンメルヴェイスが暴行を受けて亡くなったり、専門ではないという言い方が正しいのかわからないが、そのような人の研究が海外では認められたりしていると学んだことによって、知識を増やすだけでは偏見を少なくできないのだとわかった。~ --- 偏見をより少なくして論理的に判断するためには、自分が思い込みや偏見をもっているかもしれないと認識しておく必要があるとともに、相手の考えや意見を受け入れようと努めることが重要だと講義を受けて考えた。受け入れることができなければ、根本的な思考や考えが変わっていないので、知識もうわべだけのものになってしまうのではないかと思う。~ --- センメルヴェイスは、多くの妊婦を救う研究結果を出したのに、危険人物扱いをされ、暴行を受けてしまったのがとても悲しくなりました。信じ難い結果だとしても頭ごなしに否定し、攻撃的になってはならないと考えました。 ~ 授業で強調したことが、みなさんにきちんと伝わったことは良かったと思い ます。それだけでなく、みなさんが、自分のことと考え、さらに、学ぶ理由 と結びつけて考えてくれたこと、素晴らしい考えです。 私たち、みんなが納得するやり方で政治を決めていかなければなりません。 そのためには、どうしても、論理的に考えて判断しなければならなくなりま す。一部の人の好き嫌いとか、偏見とかで、他の人に迷惑をかけないように するためには、国民がきちんと学んで、正しく議論することができるように しなければなりません。 ~ --- 非戦闘地域とはどこかという問いに対して、自衛隊が派遣されたところという解答をした人が、政治界の人の中にいたとい事実に驚きました。私達は、論理的に説明できるように学ぶ授業を履修しているのに、ときには否論理的な人の言い分が通ってしまうことがあることを知り、少し残念に思いました。~ ~ 自衛隊員の命を危険にさらし、さらに、派遣地の住民に日本が敵だと思わせ てしまったとしたら残念です。論理のトレーニングができていない総理大臣、 それを指摘できない国会議員、そうした人々を選んだ国民として、私も反省 しています。 ~ *** その他 [#k083073d] -- 予習 --- 今まで予習をせずに授業に参加していたのですが、今回予習をしてから授業に臨んだところ今までよりも理解度が全然違いました。 ~ ぜひ!この授業だけでなく、全ての授業で! ~ -- 木漏れ日 --- 授業中で言っていた「木漏れ日はどうして丸いのか」は、太陽光が一つの方向からきているわけではないからだと思う。地球から見ると太陽光は一方向からきているように見えるが、実際は太陽は地球よりも途轍もなく大きいので、光は様々な方向から地表に当たる。これは葉にも同様で、様々な方向から光が当たった結果、葉から少し遠くにある地面にはその隙間から漏れる光が丸く見えるのだと思った。~ ~ 「葉に当たる太陽光の向きが一つではないから丸くなる」ということでしょ うか?なかなか興味深い視点です。もう少し、具体的に説明できますか?ま た、この仮説B に対して、検証方法 C はどうしたらいいでしょうか? ~ -- 微生物 --- スープの中に微粒子がいると聞いて、少し鳥肌がたった笑 よくカレーなど多い人は3日連続食べる人がいると思うけど、微粒子などの話を聞いちゃうと食べづらくなります。 -- 映像のスケール感 --- 序盤で見た映像がミニチュアで撮影したようにしか見えず驚いた。~ --- 中学生の頃の理科の授業で、ミニチュアのような見え方はどのように撮影すればよいかという検証を行ったことがあった。その時に周辺のぼかしを一番重要であるという結論にしたのを思い出して、懐かしかった ~ 改めて強調しますが、私たちは生まれながらの科学者です。無意識のうちに、 世界を観察する中で、落体の法則や空気遠近法の原理について理解していた と言えます。だからこそ、遠近感を自然と感じるわけです。 ~ -- 国と私たち --- 今回のフィードバックの時間に、「学校教育に対する支援が手厚い国もあるが、そうでない日本を支持しているのは国民だ」という言葉がありました。学費のことが心配なので、住民票が無いからと言わずに先月の選挙に行けばよかったと今更ながら後悔しています。 --- ヨーロッパでは「子供は自分たちの国の将来を担う存在なので、国民みんなで育てよう」という考え方があるから。いい考えだなと思ったが、日本では老後についての意識が多く、他の家庭の子供のことを考える余裕はないのかなと思った。~ ~ 何も声を上げないのは、賛成しているのと同じです。みなさんは投票しまし たか?ちなみに、日本の平均貯蓄を世帯ごとに考えると、おおよそ、1千万円 です。60歳以上の高齢者の世帯の方が高く、児童のいる世帯の2倍近いです。 もちろん「高齢者は働けないので老後が不安」だから貯蓄を増やすわけです。 ~ *** テレパシー? [#b41576b6] -- 興味深かった --- ルーバード・シェルドレイクの実験がとても興味深く、オカルトチックと言われていましたがそれがまた興味をそそられました。~ ~ というコメントは沢山ありました。ただし、今回の話は、テレパシーの有無 そのものではなく、それを判定するときに統計学がどのように使えるか、と いう話です。 ~ -- あるかも --- テレパシーを受け入れられるかどうかはまさに先週の空気が青いを受け入れられるかどうかと似ていると思ったらこの世の中まだわからないことがたくさんなのでまずはあるかも知れないと思うのが大切だと思った。~ --- 昔耳にした、「人の記憶がクラウドのような場所に集合保存されている」というオカルトじみた話を思い出し、もしこれが正しかったのであればテレパシーが実際に存在してもおかしくないかなと思いました。 --- テレパシーの実験は、サイコロの出目を当てるようなギャンブルに思えたが、当人と友人の最近の関係性や会う頻度などによっても、確率が左右されるなと思った。 -- 体験した --- 誰からの電話かわかる能力は、授業中に自分が当たる前に、自分が当たるとわかる現象と似ているなと感じました。 --- 振り返ってみると振り返ってみると電話ではないですが、友達にLINEしようとしたらちょうどその子から連絡が来るという似たような経験があることを思い出しました。 --- この人から電話がかかってきそうだなと思っていたら、ほんとにかかってきたことがあった。 --- 私も私生活で頭の中で流れていた曲を、突然家族の誰かが鼻歌で歌い出したりすることがあるので、こうしたテレパシーは本当に存在するのかと思いました。 --- テレパシーは本当にあると思います。私の家の固定電話は祖父母・学校・振り袖の勧誘のみしか使われない状態です。家族が電話を取るときは、ほぼ祖父母か学校からの連絡でした。振り袖の勧誘に当たった事はあまりないです。 ~ このような話で気をつけなければならないのは、(1) そう信じたいからそう だ、と思わないこと (2) 記憶の偏りに気をつけること です。 (1) は、センメルヴェイスとかぶる話です。誰もが納得する理由を大切にし たいものです。(2) は、地震の前兆現象でよく言われることです。たまたま 一致したときだけ記憶に残るという「バイアス」(偏り)です。 ~ -- あやしい --- 私はテレパシーは信じていないのでどうしてもどこかにトリックがあるのではないかと考えてしまった。(中略) この実験において大切なのは電話をかける人を常にサイコロ等でランダムにすることだと思う。 ~ まさに、サイコロで電話をかける人を決めています。講義のページに論文へ のリンクを張ってありますので、興味があったら読んでください。 ~ -- 統計の話 --- 電話の相手がシンパシーで伝わるという仮説において、初めて1兆分の1という確立を聞いて、あ、なくもないな。と感じたのですが、先生の世界の人口を例に出して80億分の1と言われたら、全くない確率だと思いました。 --- 今回の講義で一番印象に残っているのは、シェルドレイクのテレパシーの実験です。一兆分の一と言われても、そのすごさがあまり想像できませんでした。しかし、世界中の人から自分が選ばれるよりもすごい事と言われ、偶然では片づけられない結果だと感じました。 --- この実験を277回を繰り返して、その成功率が45%で確率として一兆分の1って聞いた時に、もしかしたら本当に人間にはテレパシが使えるんじゃないかと思いました。 ~ 正しく統計が理解できているようですね。 そして、統計を理解するためにも、数字に親しむ必要があります。 ~ -- やってみたい --- 私にも出来そうな実験だったのでやってみたくなりました。 --- シェルドレイクの4人の内、誰から電話がかかるかの実験の40人バージョンを行ってみたいと思いました。 --- 45%という意外と大きい数に、私も機会があれば試してみたいなと思いました。~ ~ 授業でもお話したように、そう書いてくれる人は多いですが、実際にやった 人はいません。みなさんに期待します! ~