#author("2021-12-19T18:29:37+09:00","external:moriat","moriat")
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** 第12回 コメント [#wb75eb42]
*** スタンフォード監獄実験 [#v61e963f]
-- やってはならない
--- 状況の力がもたらす影響というものを証明したと言っていたが、このスタンフォード監獄実験はリスクが大きく、&color(red){非人道的};であると思いました。
--- 囚人役も看守役も心に傷を負ったがその傷をまた状況と役割の環境で癒すことは出来るのでしょうか。
--- この実験は、全ての被験者を精神的に追い込み、&color(red){心に傷を負わせてしまった悲しい実験};だと考えました。
--- 確かに人間は状況によって、性格が変わってしまうということは分かりましたが、このような&color(red){実験を支持することはできない};と思いました。実際に被験者に大きな負の影響を与えていますし、本来の自分を取り戻せない可能性だってあるはずですから。
--- 実験後の被験者はどちらともこれからの関係が心配になるくらい&color(red){かわいそう};でした。
--- 今回の授業で忘れられない言葉はビデオに出てきた「囚人役は人間ではないと思い込むことにして自分を守っている」ということです。&color(red){精神的人体実験がどれだけ被験者たちに影響を与えたか};が胸に突き刺さったようにわかりました。
--- 終わった後、どちらにも心に傷が残ったと聞いて、自分が自分じゃないかのように思ってしまうことはとても怖いことだなと思いました。そう思うとドイツのヒトラーの話は監獄だけではなく国自体でそのような環境になっているのだと思うとすごいなと感じました。今になって歴史としてそのドイツの話を学べて良かったとも思います。
--- スタンフォード監獄実験の動画を見て、&color(red){被験者の人権を侵害};するような実験はしてはいけないと思いました。一方で、この実験の倫理観的問題を一切考慮せずに、実験結果だけを見ると成功と評されてしまうのが皮肉だと感じました。
--- ビデオで見た実験は倫理的に反しており、&color(red){行ってはならないもの};だと強く思いました。心理学の分野において、人をこのような状況下においたらどうなるのか、ということは実際やらなければ分からないわけですが、今回の実験では、参加した人々が実験後どのような精神状態になったのかある程度予想はついたはずです。精神的ダメージを与えることは分かるのに、行ってしまうことは学問を突き詰める上で良くないことだと感じました。~
~
-- 成果があったことを評価すべきでは?
--- 監獄実験の話で、確かに批判する人が多いのは当然だがそれによって人間の行動は周りの環境の影響もうけるということが分かったのだから&color(red){あとから批判するのはずるいな};と思った。
--- スタンフォード監獄実験は批判が殺到したとありましたが、私はこの様な実験があったからこその今だと思うので、&color(red){形や内容を変えて、今の世の中にあったような実験は続けてほしい};と思いました。(私の考えた実験は、ギャルと清楚系が三カ月一緒に暮らしたら、どちらに傾くのか、等)
~
  実験の結果がどうであったか、その成果を活用するか、とは切り離して議論
  すべきです。そして、二度とこのようなことがあってはならないように、ど
  んな酷いことが行われたのか、知っておく必要があるのではないでしょうか。
  
  ヴェーバーのところでお話したとおり、人間を使った実験は、個人の人権を
  踏みにじる行為であって、これを実行することは倫理的に認められません。
  「人の権利を守る」は、意見の相違があったとしても、全員で共有したい基
  本的な価値観です。
cf. 世界人権宣言(国連日本語版): https://www.ohchr.org/EN/UDHR/Pages/Language.aspx?LangID=jpn~
cf. 世界人権宣言(外務省仮訳文): https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/udhr/1b_001.html~
~
-- 不自然ではないか?
--- スタンフォード監獄実験の効果が&color(red){あれほど顕著に};表れることに驚いた。
--- スタンフォード大学の監獄の実験は有名なため、私もその内容と結果を耳にしたことはあった。個々人の置かれた状況によって行動が変わるというのは話を聞けば「確かにそなりそうだな」と感じるのに、実験の内容を聞くと「&color(red){なんでこんなに変わるのだろうか};」と逆に不思議に感じてしまう。
--- スタンフォード監獄実験について、いくらなんでも看守役の人格の変わりようは&color(red){不自然すぎる};と感じました。囚人役に対して厳しく振る舞うのは分かるとしても、深夜に点呼をしたり無意味な行動を強要させるなんて現実の監獄にも起きないようなことが起こるのか疑問でした。それとも人間は今まで手にしたことのないような権力を手に入れるとそれまでの人格は消えて傲慢で高圧的な人格が生まれてしまうのかと悲しくなりました。
~
  甲南大学の田野先生はファシズムの体験教育をしています。個人的にはどう
  かと思いますが、記述を見ると、丁寧に配慮しながらやっているとのことで
  す。日本でも、同じような実験をしている人がいます。次の記事を参照して
  ください(必要ならば図書館の検索で全文を読めます)。
朝日新聞の記事: https://www.asahi.com/articles/ASL884J6RL88UTIL01B.html ~
~
--- スタンフォード監獄実験を見て、高校の授業でまた、&color(red){WAVEと言う洗脳の映画を見た};のを思い出した。映画は、最終的に統率者の意志とは関係なく、団体が暴走し始めて、状況の力に侵されていた。しかも、それが実際に起こった話が元にされていたと聞いたので、印象に残っていた。
~
  甲南大学の田野先生も、The WAVE を見たので、上記のような授業をしよう
  と思ったようです。
~
-- 身の周りの状況論
--- 私の経験と重ねても、部活動で&color(red){先輩になった瞬間偉そうになる};人がいたので、看守が囚人をいじめるのと同じようなことなのかなと思い同じ現象が起こってると思いわかりやすかった。
--- 人の性格は生まれついての物ではなく、その人の立場や状況などによって決まるものだという考えをきいて、自分は今引っ越しとホテルマンのバイトを掛け持ちしているのだが、それらのバイトについて振り返ってみたところ、自然と&color(red){引っ越しの時は明るくて元気な人};になり&color(red){ホテルマンの時は落ち着いて冷静な人};になっていることに気付き、シェイクスピアの喜劇「お気に召すまま」に出てくる登場人物ジェイコブスの「この世は舞台、人はみな役者だ」という言葉は的を射ているなと思った。
~
-- 酷い・びっくりした・怖い
--- スタンフォード監獄実験に関しては真似をしていただけだったのに人格まで変わってしまうという、状況がもたらす力がとても感じられ、&color(red){恐ろしい};と思いました。
--- 楽しそうにいじめていた側も精神がやむというのが少し考えられないというか、驚きました。&color(red){人間が1番怖い};なと思いました。
--- スタンフォード監獄実験は、春学期に受講していた&color(red){心理学概論の授業で習った};ので事前に知っている内容でしたが、動画で見るとより一層その実験の残忍さを感じました。どんなに優しい人でも人を支配できる状況になると、実験結果のように残虐なことができてしまうことに恐怖を感じました。
--- 一日目は囚人に対して良心が痛むと発言していたのにも関わらず、数日後には&color(red){罵声を浴びせることに快感を覚えていたことにゾッと};しました。
--- 今日の映像の中の、状況が人を今までとは&color(red){別人のように};変えてしまうということがわかった実験のところが衝撃的でした。
--- スタンフォード監獄実験は名前と大まかな内容は知っていましたが、いざ実際の映像を見てみると被験者の&color(red){内面がいかに変わってしまったか};が映し出されていてぞっとしました。今まで&color(red){概要だけ知っていればいいやと思っていたのも、アンカリング効果};によるものだったのかもしれません。
--- Stanford Prison Experiment の動画を見て、服装と空間の演出や自分以外の被験者の影響で、ここまで&color(red){役になりっきって抜け出せなくなってしまうことに恐怖};を感じました。
--- 1日目にして同じ性格のはずだったのに、性格や態度に大きな変化を及ぼすのは恐怖を感じました。~
看守役があくまで「ルールは守る」というのも恐ろしいです。ルールを守れば何をしてもいい、何をしても&color(red){精神的に追い詰めていく事に喜びを覚えるようになるのは残酷};です。~
(中略)&color(red){自分に優位性がある、正義があると思った人がどんな残酷なことをするのか、自分がそうなってしまうのでは無いか、とても恐ろしい};です。
--- 看守と囚人が徐々に変化していく姿が分かったのと同時にどちらも精神的に辛そうなのが伝わってきました。&color(red){もし自分もあのような状況に置かれたら};どちらの立場になっても自尊心を保てないと思います。
--- スタンフォード大学の監獄実験の動画では囚人が&color(red){「反論する意味がない」と判断を放棄していたことが印象的};だ。ここには反論するという労力の使う選択をしたものの何も変わらなかったことから選択、判断に意味がないと考えたことがきっかけであると考える。このことから、&color(red){普段の選択を意識的に「自分の選択に意味があると考える」ことが次なる選択をするエネルギーになるのではないか};と考えた。
~
  監獄実験と選択を結びつけて考えてくれました!
~
-- 良い実験ができる?!
--- この実験とは反対に&color(red){良い環境を作れば、善意を生ませることはできるのかな};と疑問に思った。~
--- ほかにいいほうがあったのではないかと思いましたが、&color(red){幸せになることよりも不幸になることのほうが変化がわかりやすい};のからなのはわかりますがとてもビデオを見て心苦しくなりました。
--- スタンフォード監獄実験は何故悪循環を意図的に作ってしまったんだろうかと思った。&color(red){好循環を意図的に作ることも出来るはずだ};と感じた。状況によってどうにでもなるということは悪い人間も良い環境に居れば変わることができることも同時に証明されている。選択の話とつながっているがこの物事一つをどう捉えるかによっても大きく人生を変えることができるだろうと思った。
~
  フィードバックと関連付けて、同じ正のフィードバックでも、好循環で行え
  ば良いのではないか、という発想です。
  それにしても、もちろん本人の了解は必要ですし、いつでも止められる選択
  肢は必要ではないでしょうか。
~
-- フィードバックとして
--- スタンフォード監獄実験やナチスドイツにも、正のフィードバックが見られた。はたから見たら恐ろしいことをしていても、当の本人は&color(red){他人のやっていることが自分の中で基準となり、安心してしまうのだ};と理解できた。また、自分にとって不都合な事実や関係ないと思い込んでいることを&color(red){知ろうとしなければ、大衆に流され同調の力は強まっていく};と考える。
--- 日が経つにつれて看守の虐待がエスカレートする背景にも、ねずみ算的に増加していく生の(→「正の」森のコメント)&color(red){フィードバックが隠れていた};ことに驚きました。
--- ねずみ算は物体だけではなく、思考にも当てはまる事に驚きました。同調圧力という言葉がありますが、これにも&color(red){ねずみ算の原理に近い};ものがあるのではないかと感じました。
~
  授業でお話したように、同調だけではなく、他の人の行為を見て「あれが許
  されるなら、自分がやることも」というアンカリングも作用したと考えられ
  ます。
~
-- 科学のABCとして
--- スタンフォード監獄実験は&color(red){究極の科学のABC};とおもいました。
--- &color(red){調べ方が科学のABCと酷似};しているなと思いました。~
A:人の行動は状況によって変わるのではないか~
B:模擬刑務所で、看守役と囚人役に分けて、どう行動するのかを観察する~
C:行動が変わればAは支持される。
~
  いい指摘ですね!科学者も人の子ですし、科学のABCの方法を身につけると
  それを実行したくなるようです。
~
*** 屠殺のこと [#z5f10c0d]
--- 私は高校の時、&color(red){学校の中に牛、豚、鶏がいて実際に育てたものを肉や牛乳、卵として食べていた};。&color(red){修学旅行では実際にシカを殺す瞬間};を生で見てその後シカのお肉をいただいた。命をいただくという事がどういったことなのか強く考えさせられた。そんなことを思い出した振り返りだった。
--- フィードバックの時間に「動物にどれほど残酷なことをしているのか自覚すべきだ」というお話がありましたが、私も同じ意見です。&color(red){実家の近くに畜産農家が沢山あった};ので、食肉にされるためトラックで県外の放牧場にで連れていかれる若い家畜や、家畜としての役目を果たせなくなったために&color(red){肉にされる家畜たちの姿を幾度となく見てきました};。私も肉を食べますが、食卓の裏側で何が起こっているのかは多少なりとも理解しているつもりです。たとえごく普通の日常の中のことであったも、ナチスのビデオと同様、「知らなかった」で済まされてはいけないと強く感じました。
--- ベジタリアンのお話について、私は最近&color(red){銀の匙という農業高校が舞台のアニメ};を見た。そこで主人公が経済動物の命について学んでいく。名前をつけた豚を自分で食べたり、車で引いた鹿をさばいたり。経済動物、家畜がいなければ農家や消費者は生きていけない。でも動物はそのために生きているわけではないので農家の方はなるべく乳牛などを長く留めることもあれば、効率的に基準以下の乳牛を肉にすることもある。色々な面から食に関する動物について考えたいと思った。
~
  屠殺の件について、その現場をよく知っている学生のみなさんは、知らなけ
  ればならない事実である、ということをよく認識しているようです。
  
  私たちは、多くのことを学ぶようになって、その結果、変化が起こってきて
  いるはずです。他の人のことを、体験しなくても共感できるようになってき
  ているのではないでしょうか。そうだとしたら、現場を体験しなくても理解
  する、ということができてもいいように思いますが、どうでしょうか。
~
*** フィードバックシステム [#n67c27ce]
-- 正のフィードバック・負のフィードバック
--- 正のフィードバックによって、どう変わっていくのかは私たちの考え方次第で変わってくるなと思いました。それを肯定的に捉えるか否かで悪い方向にもいい方向にもいけるなと思いました。例えば&color(red){自分のできなさを環境のせいにしていれば自分はもっと悪くなっていく};し、自分の伸び代と捉えていけばいい方向に変わっていくのかなと思いました。
--- &color(red){牛丼チェーン店が一時期どんどん値下げしていく競争};がありましたが、それも正のフィードバックだったのだなぁとインフレ、デフレの話を聞いてふと思いました。
--- &color(red){「科学のABCを用いること」もあてはめながら考えれば考えるほど物事を論理的に考えられる};ようになり好循環を生み出すと考える。また、「選択」についても同じことで自分の意志をもって&color(red){選択していくことを意識すればするほど良い選択ができる};ようになり、選択から逃げれば逃げるほど選択が怖くなるというような悪循環につながっていくと考える。正のフィードバックは「学ぶこと」「人との付き合い方」というような人としての生き方にもつながっていくように感じた。
~
  良いコメントですね!より良い方向に自分を動かしていくときに、困難の中
  を切り進んで行くのではなく、正のフィードバックがかかるような軌道に乗っ
  ていけば高みに到達できる、というのはいい発想です!
~
-- 授業
--- 正のフィードバックの悪い授業の例は、とても身近な問題に感じました。私が受けている授業の中にも、先生が話しているにも関わらず、ずっとしゃべり続ける生徒がいたり、携帯をいじったりする生徒がいたりします。&color(red){まずは自分たちが積極的に授業に参加したいという姿勢を見せること};楽しい授業にする第一歩なのかもしれないと思いました。
--- 「正」ときくと良い印象を持っていたので、悪循環も正に含まれるのがびっくりしましたが最初の状態から離れるという定義を聞いて納得しました。よく「先生がつまらない授業をするから授業中寝ちゃうんだ」と言う言葉を耳にしますが、例でも見たように私たち生徒が寝てしまうから先生のやる気もなくなるという負の連鎖が生まれてしまうのだと思いました。授業は先生だけでなく&color(red){私たち生徒も含めて作り上げていくものだ};と再確認しました。
~
  よく考えてみるまでもなく、「大学」を構成しているのは、少数の教員だけ
  ではなく、圧倒的多数の学生ですよね。学生のみなさんには、大学を良くす
  る能力があるはず。
~
-- フィードバックの制御
--- ある事象を変化させる、改善させるには&color(red){事象のサイクルを抜本的に再考する創造的な発想が求められる};と考えられました。つまり、固定概念から解放された学び、リベラリズムです。固定概念にとらわれない広い視野から物事を見つめることが重要であると感じました。(中略) 問題解決のためには、制度やコミュニティーの改善などフィードバックのサイクルから外れた新たな改革をすることがこのような&color(red){社会の問題を解決する有効な手段};であると感じました。
~
  負のフィードバックでものごと安定的に運用できますが、正のフィードバッ
  クの場合は、いつか、壊滅的な現象が起こります。それをコントロールする
  ためにはどうすればいいのか。現代的な課題です。柔軟で自由な発想力は、
  とても大切であると言えそうですね!
~
*** 永久機関 [#g98ced4f]
--- &color(red){永久機関について調べたことがあります};。なので今日紹介していたものをほぼ見たことがありました。知識がないので詳細には分かりませんが、大体上にあげる(位置エネルギー?)事に失敗している印象です。
--- 永久機関の話では、先生が提示した山になっている例で左のほうがかかるから左に回りそうという事を&color(red){先生が言う前に私は、右のほうが重くなってるから右回りしそう};だけどしないんだろうなぁと考えていたので、左に回りそうとも考えられるのかと気づかされた。
--- 永久機関の話では検証内容(コルクを水と空気の半分で回すやつ)がリアルすぎて、&color(red){永久機関は作れるのではないかと錯覚してしまいそう};だった。
--- コルクが永遠に回らないのは、&color(red){浮力と重力が半分づつかかっているコルクがポイントかな};と思いました。
~
  授業でもお話したように、投資話をもちかける詐欺が多いですから気をつけ
  ましょう!
~
*** 原発と電気 [#o6a486eb]
--- 10年という月日が経っても、何も状況が変化していないことや、原発の事故によって&color(red){住めない地域の範囲の広さ};に驚きました。また、原子爆弾の原理を聞いてどれだけ恐ろしいものなのかを改めて実感しました。
--- 私は、東日本大震災を経験しました。幼い頃だったので記憶もあやふやですが、電気・水など様々な物が私の生活の中からなくなりました。電気がなかったのは本当に辛かったのを覚えています。&color(red){電気がなければ救えない命もある};。電気の大切さを改めて学べました。
--- &color(red){電気がなければ人の命がなくなってしまう};ことから、電気があることは当たり前ではない、大切なものであるんだなと感じました。
--- &color(red){福島の問題があそこまで解決していないのは知りませんでした};。
~
  原発事故の汚染の問題は、学生の皆さんにはあまり責任がないことで、私た
  ち年配者の責任です。しかし、残念ながら、学生の皆さんも、死ぬまでつき
  合わなければならない問題となってしまいました。どうしたらいいのか。同
  じ日本に住む者、日本で電気を使うものとして、一緒に考えていってほしい
  と思います。
~
--- 震災で原発事故を目の当たりにしてから&color(red){私はずっと原発に関心があります};。&color(red){原発は「犠牲のシステム」};と呼ばれていて、誰かが犠牲になることが前提で作られています。豊かな社会を目指して原発は作られたはずなのに、誰かが犠牲になっているのはおかしいし、そんなものに支えられる社会は本当に豊かな社会といえるのかずっと疑問でした。
~
  残念ながら、「犠牲のシステム」は、原発に限りません。みなさんは、水俣
  病を知っているでしょうか。原子爆弾の被爆者、最近では、公文書を改ざん
  させられた赤木さんなど、少数者を切り捨てるようなことをし続けています。
  これからの社会をみなさんが作っていくとき、これらの過去を知らないで、
  良い社会が作れるでしょうか。
  
  しかし、私は楽観的です。このコメントにあるように、関心を持ち続ける若
  い人はいますし、また、過去を学ぶことの重要性をお話すると、みなさん、
  それを素直に理解してくれるからです!
~
--- 科学と技術の発展では、友人が環境学を履修しているのですが、環境を守ることと地域の発展は正反対と言っていました。科学にも倫理という時に正反対のものがありますが、科学の発展が倫理によって止まることはあるのか、発展によって受けるリスクについても考えていく必要があると思います。原発がいい例ですよね。
~
  次回のテーマに続きます。止められない科学の発展は、どうして止められな
  いのか。また、私たちが、それにどう向き合っていくのか。
  
  環境を守りながら地域を発展させる方法は、あるはずだし、科学技術の暴走
  を食い止めながら命を救うための科学を発展させる方法もあるはずです。な
  ぜなら、もし、それらが無かったとしたら、私たちは滅びるしか無いからで
  す。(逆説的な論理です。)
~
*** 学ぶこと [#qb8eccea]
--- 「隣の人が知らないから、自分も知らなくてもよい」という考えは、危険な考え方だと思いました。大学に来て、科目によっては、&color(red){隣の人も勉強してないから、自分も勉強しなくて大丈夫と思っていました}が、今日の講義でやめようと思いました};。勉強をしないで損するのは、自分だということ。勉強することに損はない。隣の人が勉強をしていない分、自分が勉強して差をつけようと思いました。
--- 心理学という学問は、先生がおっしゃっていた「学ぶことは同時に人を傷つける能力を高めることでもある」という言葉を特に代表しているなとスタンフォード監獄実験の動画を見て感じました。心理学を学ぶことで生きやすくなる方法や有効な研究結果を得ることができますが、それを得る代わりに&color(red){人間の傷付け方を人間が学んでいるよう};に感じました。&color(red){学びは人を豊かにするものだと思い込んでいた};為、このような表裏一体性をもった存在であると知り少し怖かったです。
--- 先生が仰っていた学ぶことは人を傷つける能力を高めることに繋がるというのに納得しました。知識は財産だということもありますが、知識を持っているが故に&color(red){ヒトラーのように人心を掌握するようなことに繋がってしまうこともある};二面性を知りました。&color(red){しかし、知識を身につけないことも独断や偏見のある言葉で相手を振り回すことになってしまう};と思うので、知識をしっかり身につけた上で、正しく人のためになるように使うことが一番であると思いました。また、せっかくの学びで得た知識で人を&color(red){傷つけることにならないようにするためにも学びは必要};だと思いました。
--- &color(red){この実験とナチスドイツから、学ぶことは、人を傷つけることにも悪用できるという意味がわかった};。学んだことを傷つけるために利用してしまうのは、&color(red){自分の中で都合の良いよう};に、自分の利益や求めるものを、他の人びとも同様に欲していると&color(red){解釈してしまうからではないか};と思う。そのため、難しいことではあるが一旦立ち止まるという選択をしたり、周りの人と話をしたりすることで、自分の思考をそれまでよりも客観的に見られるようになると考える。
~
  ときどき、学ぶことは人を傷つける能力を手に入れることでもある、と指摘
  すると「じゃあ、怖いから勉強やめます」という人もいます。しかし、そう
  なると、傷つけられた人に気づけません。そして救えません。同調に加担す
  る側になってしまいます。
  みなさんが書いてくれたように、学びながら気をつけること、これを大切に
  したいものです。
~
*** その他 [#wcbe88fc]
--- 遺伝子操作という文字を見た時、&color(red){ロボットの生殖実験に成功したという米のニュース};を見た事を思い出した。遺伝子操作は出来ないはずだったが、それすらも可能になるこれから先が怖いなと思った。超えてはいけない限度を私たちが理解していないと、これから先の未来が危ういと思った。
~
 次回のテーマと重なるコメントです。現実はもっと進んでいます。遺伝子組
 み換え、ゲノム編集は、容易に行えるようになってきました。さらに、人類
 は、人工的なDNAを注入し、自動的に増殖する物体(=生き物??)の合成に
 成功しました。私たちは、直感的にそれが危険なものであることがわかると
 思います。たとえば、増殖が止められなくなったら、栗まんじゅうです。
 しかし、科学者たちは、なぜ、それをしてしまうのでしょうか。その1つの
 理由は、私たちが生まれながらの科学者だからです。本能的に科学のABC を
 実行したいという欲求に打ち勝てないからです。私たちは、科学者の欲求を
 前提に、どんな研究がやってはならないか、見極めて声を上げていくしかな
 いと思っています。
学生さんが教えてくれたサイト: https://www.cnn.co.jp/fringe/35180169-2.html~
人工的な細胞についての例  : https://storage.googleapis.com/natureasia-assets/ja-jp/ndigest/pdf/v7/n8/ndigest.2010.100811.pdf ~
~
--- アウシュビッツの嘘の話を聞いたとき、映像という証拠があるにもかかわらず、なぜ嘘だと供述しようとしたのかが理解できませんでした。以前ニュースで、日本のコリア人強制連行という表記を変えるべきだというトピックを見ました。政治家の方は、必ずしも強制ではなかったため、強制連行という言葉は過剰であるという意見を述べていました。私は、強制連行が本当にあったのであれば、それを後世代に伝えるためにも表記を控えるべきではないと思いました。
~
  「私たち日本人の祖先がそんな酷いことをしていたと考えたくない」から
  「していなかったはずだ」になってしまったりします。それも人間の一般的
  な傾向であると言えるのではないでしょうか。南京虐殺、関東大震災朝鮮人
  虐殺事件、従軍慰安婦などは、その例です。
  
  前もお話したように、イギリスではイラク戦争への参戦が正しかったのか、
  当時のブレア首相の判断について、後日、政権とは独立した委員会が調査し、
  不当であったと結論付けられました。日本で、そのような検討が、一切、行
  われていないのが残念です。
~

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