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※ WRF のインストールについては、[[WRFの導入>../WRFの導入]]へ。
** WRFの諸条件の設定 [#r214bb0e]
*** はじめに [#sbe44fb7]
-- WRF の初期値~
~
計算を行うには初期値を与える必要がある。現実のデータを適用するためには、WPS と real.exe を用いる。~
理想化された状況について計算する場合には ideal.exe を用いる。二者択一である。~
~
なお、実行時に real.exe と ideal.exe のどちらを選ぶかという問題ではなく、./compile を実行する時点で選んで置かなければならないことにも注意。~
~
-- 設定用のファイル(em_tropical_cyclone を例に)~
--- test/em_tropical_cyclone/&color(red){nameist.input};~
組み込まれている物理学的オプション、力学的オプションを変更するためのファイル。~
~
--- &color(red){dyn_em/module_initialize_*.F};~
ファイル名のうち、* の部分にはテストケースの名前が入る。~
プログラムで記述しなければならないような、地表面高度などの設定をする。~
~
--- test/em_tropical_cyclone/&color(red){input_sounding};~
初期値の鉛直方向のプロファイル。~
~
*** 地形の高度の初期化 [#e2785409]
&color(red){dyn_em/module_initialize_*.F}; で設定する。
-- 地形データの設定~
地表面の高度を設定するには次の配列
grid%ht(i,j)
を変更する。関連する配列については、次のようにすると良さそうである。
grid%phb(i,1,j) = g*grid%ht(i,j)
grid%php(i,1,j) = 0.
grid%ph0(i,1,j) = grid%phb(i,1,j)
このようにすると、以下の処理で上空の geopotential height も設定してくれるようである。~
~
-- 地形データの確認
-> csh run_me_first.csh
-> ./ideal.exe
を実行した後、wrfinput_d01 (netCDFファイル) を用いて、変数 hgt を表示させれば値がわかる。
*** 地表面状態の設定 [#labcd9ea]
&color(red){dyn_em/module_initialize_*.F}; で設定する。
-- Land Mask~
陸か海かの区別をするパラメタ。
xland(i,j)
これが 1 ならば陸、2 ならば海(水の上)を表す。~
~
-- Land Use Categories~
[[ARWの User's Guide>http://www.mmm.ucar.edu/wrf/users/docs/user_guide_V3/ARWUsersGuideV3.pdf]] を参照して設定する。~
*** コリオリパラメタ [#k7955d42]
&color(red){dyn_em/module_initialize_*.F}; で設定する。
-- grid%f(i,j)~
に、適切な値を設定する。~
~
*** 境界条件 [#b15305f8]
&color(red){nameist.input}; で設定する。
-- 設定例
periodic_x = .true.,
symmetric_xs = .false.,
symmetric_xe = .false.,
open_xs = .false.,
open_xe = .false.,
periodic_y = .false.,
symmetric_ys = .false.,
symmetric_ye = .false.,
open_ys = .true.,
open_ye = .true.,
それぞれ、x,y 方向について、周期境界条件か、対称な境界条件か、オープンな境界条件か。~
~
*** 物理モデル [#jf9dd6d4]
&color(red){nameist.input}; で設定する。~
++ 微物理過程~
mp_physics = 95
mp_physics = 1
--- 1 : Kessler : 簡単なモデル
--- 95 : Eta : NCEP モデルの coarse 用
--- 95 : Eta : NCEP モデルの coarse 用(ただし、使うときには、このオプションだけでは駄目のようだ。 )
++ 非静力学モデルの採否
non_hydrostatic = .ture.
++ 長波放射
ra_lw_physics = 1
--- 1 : RRTM scheme~
よくわからないけど、Rapid Radiative Transfer Model
++ 短波放射
ra_sw_physics = 1
--- 1 : Dudhia scheme~
よくわからないけど、Simple で Efficient なようだ。
++ 地形による日射の効果
slope_rad = 0,
top_shad = 0,
斜面と地形による日射量の変化は考慮しない(0)
slope_rad = 1,
top_shad = 1,
斜面と地形による日射量の変化は考慮しないならば、0 にするのではなく、書かないのが正解のようだ。~
これを書いたために、動かなくなった。なお、これらを有効にする必要があるのは、メッシュの細かいモデルであると
++ 地表付近の物理
--- Land Surface
sf_surface_physics = 1,
※ 5層で温度を計算
--- Surface Layer
sf_sfclay_physics = 5,
※ 5 : MYNN
--- Planetary Boudnary Layer
bl_pbl_physics = 5,
※ 5 : MYNN 2.5
++ 雲物理
cu_physics = 14
--- 14 : New Simplified Arakawa-Schubert
++ SST の更新
sst_skin = 1
長期間積分に便利な、SST の更新