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#author("2022-11-20T18:39:38+09:00","external:moriat","moriat") #author("2022-11-21T13:00:12+09:00","external:moriat","moriat") #topicpath ** FeedBack08 [#x8c5b6bf] - はじめに -- なぜか、探偵小説、ミステリー小説に書いてくれた人が3人いました。シンクロしている？ -- ブラウン運動、パスツールの実験について書いてくれた人も多かったです。 - 勉強法 この授業でノートを取る重要さを知り、秋学期は毎講義4ページ以上の ノートを取るようにしています。はじめはまとまりがないノートで、重 要なことを書き逃すこともありましたが、最近はノートの取り方が上達 し、書いたノートを見ると講義を鮮明に思い出すことが出来るようにな りました。また、思考する必要が高い課題も、ノートを見返しながら考 えると、より深い思考が出来て、課題の評価も高くなりました。 繰り返しになりますが、学生の皆さんの能力は高いと思います。ただ、勉強方法について知らないという印象です。この成功体験は、一生モノです！練習の成果がでたという自信を持って社会に飛び立てますね！ 春学期に心理学統計法�気鰺�修していたので触れていたが、暫く触れて いないことで大分知識が抜け落ちてしまっていたので、復習と来年度履 修しようと考えている心理学統計法�兇妨�けて予習を進めたいと考えた。 以前の私なら、予習をしようという思考にならなかったので、ここに来 て第1回授業の教訓が大いに活きた。 予習は１０分するだけで全然違います。それも体験しておくと、成功体験として自信になるはずです。 - 歴史は繰り返す 今回の授業で印象的だったことは、物事が起こった時1回は悲劇2回は喜 劇であったことでした。このことは、1回は仕方がなく起こったとして も2回目からは人間の愚かさから起こったことであるため笑うしかない ということとして、これを聞いた時思い浮かべたことは原子力発展でし た。チェルノブイリで起こった原子力発展所の実験、これは事故であり ましたが、このことが再び起こったとしたらそれはちゃんと安全を確認 しなかった人間の愚かさのせいだからであります。 重要な指摘だと思います。チェルノブイリの前にも、アメリカのスリーマイル島の原子力発電所で事故がありました。結局、福島第一原発も事故を起こしてしまいました。 - シェルドレイクの実験~ まず、繰り返しますが、この授業ではテレパシーがあるとかないとか、そんな議論をしていません。 テレパシーの実験は非常に興味深いと感じた。 テレパシーについてよりも、実験科学の方法に統計学がどう使われるか、という例として理解してください。 人間どうしのテレパシーも存在すると思います。 これからの授業で「人間にはそういう傾向がある」という話をします。「そういう傾向がある」ということを知っていても、そこから抜け出せないことがあります。その中には、固定観念・偏見・先入観などもあるでしょう。テレパシーのような超常現象と呼ばれる話題については、「ある」「ない」という先入観のどちらかを持っている人が多いです。このコメントだけでなく、そうしたコメントが多かったことはその現れです。~ 科学のABCの方法は、誰でも納得できるような方法です。確率的に生じるような現象についてどう扱うか。それは、前回お話したような統計学的な手法を使います。こうした方法を採用することで、固定観念・偏見・先入観から自由になれるのではないでしょうか。 今日の授業で、科学のABCの検証の部分で統計的にやるのも大事である ことが分かった。統計的にやるということは、相手を説得するのにもつ ながると考える。 そういう話です！ 電話で誰からかかってくるかをテレパシーで送ると言う内容は、確かに みんな偶然だと思う。 偶然だとは考えにくい実験結果だった、ということです。 科学には答えがないのだと私は思いました。つまり、どの仮説も可能性 の一つとして実験をする価値はあるということです。ルパート・シェル ドレイクのテレパシーの可能性においてはしっかりとした答えがないよ うに感じました。偶然と言えば、偶然ですが、超能力と言われれば超能 力ともいえます。 そういう話、でもありません。それを区別するためにはどうしたらいいか。そのために統計学を使います。もしテレパシーが無くて1/4 しか当たらないとしたら、どんな確率で現象が起こるのかを計算できます。その結果は、1/１兆=0.000000001％でしか起こらないようなことが起きたことを意味しています。 電話の実験を統計学の面から見た場合、稀なケースで数値化が上ぶれて いる。かなりの低確率だから仮説が支持されるとCに書いてありました。 私は試行回数が少ないと思いました。電話をかけるだけの簡単な実験の ため、271回では少なすぎると思います。試行回数を重ねていけば、そ のうち下振れていく可能性もあるのではないでしょうか。 うーむ。何回やったらいいのでしょうか。271回やったから、1/1兆 以下という結果が出ました。「この結果が望ましくないので、自分の望む結果が出るまで実験を続ける」という主張ではないのは安心しています。しかし、もし、そういう発想をもってしまったら、実験事実を先入観、偏見で捻じ曲げることになってしまいますね。 偶然では起きえないパーセンテージをだし、その仮説が指示されるよう な結果だったためです。この実験の話を聞いて、どんなにちっぽけでも、 どんなに現実味がなかったり絶対違うだろうと思っていることでもそれ について疑問を感じ仮説を立てそれを検証することで思いもよらない結 果を生むことができるんだと思いました。もしその結果が全く的外れだっ たとしても疑問が一つ消えるため、メリットでしかなく、それを続けて いくことでいつか仮説が成り立ってくるのだと考えました。 その通りですね。そうした発想を持ち続けたいです。シェルドレイクの実験でも、実際にはテレパシーがないのに、私たちが気づかない何かの要因でこうした結果が出たのかもしれません。 - センメルヴェイスの事件 自分の持っている価値観の中で判断を下すのは、センメルヴェイスの時 のように、取り返しのつかないことを犯しかねない。新しいことを本当 に知りたいのであれば、実際に検証して確かめるべきである。 ~ ウィーン病院の件で、死亡率を下げることに成功したにも関わらず事実 を認めず、論理的に判断できなかったために、暴行を受けて亡くなった ことを知って論理的に判断するためにリベラルアーツの学びというのが 大事になってくると感じました。 正しい態度だと思います！私たちには、固定観念・偏見・先入観から自由になる必要があります。自由になるための技術がリベラルアーツです。自由になるためには、まず、私たちがどんな固定観念・偏見・先入観を持っている（持ちがち）なのかを知る必要があり、センメルヴェイスの一件は、そのヒントを与えてくれそうです。 センメルのやったことはよいことであったはずなのに、論理的に考えら れていない人のために批判されてしまうのはほんとうにショックだった。 ~ ゼンメルワイスの事例を知って私たち人間は愚かだなと感じた。自身の 名誉のために人を傷つけることはあまりよくないと感じた。21世紀にな り科学技術は進歩した。一方で人間自身が成長したかというと私はして いないと思う。 実際に暴行を加えた人が、どうこう、というだけでなく、私たち自身を含めた人間の性質として、どうやら、そういう思い込みで行動しそうだ、ということに気づく必要がありそうです。 センメルヴェイスの例では、自分が全く予想していなかった事態に突然 直面した時、どのようにものごとを捉え、冷静に判断していけばいいの かということを学べました。私たちは、普段の日常生活の中でも、全く 予期していなかった不可解な状況に直面することが時々あると思います が、そのようなことが起きた時、きちんと論理的に考えずに、すぐに短 絡的な考えのもとで答えを出してしまうことのないように気をつけてい ないと、センメルヴェイスを悪者扱いして暴行・殺害してしまった人た ちのように、人のせいにしてしまったり、混乱してしまう可能性がある なと思いました。また、この話の中で一番印象に残ったのは、「非論理 的な人は、論理的に説得ができない」という言葉です。私はこの言葉を 聞いて、確かに、まじめに論理的に考えている人よりも、非論理的に考 え、そのままの勢いでめちゃくちゃなことを言ったり、攻撃的になった りする人の方が、なぜか強い力（物理的な力ではなく、立場的なもの） を持っているような気がするなと感じました。そこで、このような、非 論理的であるがゆえに暴走してしまっている人を止めるには、どのよう な対応をすれば良いのかということが気になりました。 まず、暴行事件を、自分ごととして考えられていて素晴らしいです！どうすれば、集団的な暴行を防げるのか。これは現代的な問題です。 他の授業で、人間は神への畏怖を捨て、自らに自信を持ち、目の前の出 来事を正しく認識することで初めて合理的な判断を獲得したと学んだ。 しかしその後も人間は非合理的なことをし続けてきた。センメルヴェイ ス殺害や戦争もそうだ。富や財宝、名声、自己保身。自分中心の考えで 他人の権利や生命を脅かし続けてきた。「歴史は繰り返す。一度目は悲 劇として、二度目は喜劇として。」。これを胸に生きていきたい。 人間は合理的な判断ができることを前提として世の中が成り立っている部分があります。例えば経済学の「経済人」という考え方です。しかし、歴史を見れば、合理的な判断ができているとは思えないような事例は多々あります。~ まずは、合理的な判断をすることが前提とされている、ということを意識する必要がありそうです。 梨泰院の集団圧迫死や自動車事故の話を聞いて中学１年生の時のクラス であった事件を思い出した。家庭科の調理実習にて、余った塩で遊びだ した生徒がいた。食べ物にかけるだけならまだしも、人にまでかけだし てクラスの1/3以上が反省文を書くこととなった。私は、調理を多く担 当しており、騒動も知らなかったし、加担もしなかった。終礼で担任に 怒られている大衆を目にしてやっと騒動を知った。当時は若気の至りと しか思っていなかったが、先生が止めなければ火事などの大きな騒動に 発展していたかも知れないと思った。 ~ 授業中に先生が韓国での梨泰院の圧死事故の件を軽く取り上げられてい て、その時ふざけて押したりした人もいたのではないかと言う話を聞い て、数ヶ月前京都の花火大会の際、駅に人が殺到していたため警備員が 群衆を統制しようとしているのに群衆の中には警備員を茶化すようなこ とを叫んだり、指示を無視している人々の動画を見たことを思い出しま した。 どちらも「群集心理」の例であると言えそうです。人間が、群衆になると「群集心理」が作用し、合理的な判断とは言えない驚くべき判断をしてしまうことは、よく知られています。独裁政権も、戦争も、そもそも選挙もそうです。ロシアがアメリカの選挙に介入しているとされていますが、介入して結果が変わるとしたら、国民が合理的な判断ができていないことの現れでもあります。
