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** FeedBack12 [#rd6605e0]
- 科学と私たち~
 最近の授業はナチス・ドイツのことや原爆のことなど、科学と今までの歴史
 が合わさっていてとても身近に感じる。
科学と技術が爆発的に発達する世界では、科学と技術が良くも悪くも歴史を作っていくことになります。だから、特に近現代では、科学と歴史は切り離すことができません!~
科学と技術の正のフィードバックをコントロールできるとしたら、どうすればいいのか?
 世界には、このような新たな発見を自分の利益のために、人を傷つけるため
 に悪用しようとする人たちがいます。これは本当に許してはならないことで
 あると私は考えます。人は、誰しも、周りの人や自分に対する自信のなさか
 ら判断を誤ってしまうことがあると思いますが、誰かの命や人権を脅かすよ
 うな間違いだけは絶対にしてはなりません。それにもかかわらず、恐ろしい
 ことを考え、実行したり、人が恐ろしいことを考えているのを見て見ぬふり
 するといったことが起きてしまうのは、どうしてなのだろうかと思いました。
本当にどうしてなのでしょうね。悪いことをする人も、選択して悪いことをするわけです。一つの可能性として「知らないから」誤った選択をする、という理由が考えられます。ナチス・ドイツの時代のドイツ人のように。
~
~
- 広島と長崎~
 原爆が使われたのが二回ということを知らない人が多いということに衝撃を
 受けた。私は主に中学校の頃に原爆の被害について学校教育を通して学び、
 唯一の戦争被爆国としてこの歴史を風化させてはならないということを言わ
 れた記憶がある。
私も、最初は衝撃でした。でも、今では、そういう学生が多いことが現実であると理解しています。学校で勉強した人、それで印象に残った人は多いと思います。
 原爆質疑応答には驚いた。私の場合、広島・長崎出身でもなければ、身内に
 いるわけでもないが小学校、中学校(中高一貫)で平和学習を通して勉強し
 た。そのため唯一の被爆国知識は当たり前のものだと思ってしまっていた。
 しかしこれも固定概念であり、自身の経験、それも学校で行った学習なら知っ
 ていて当然だという考えに基づくものと捉えることが出来る。
授業でもお話したとおり、実際には、知らない人の方が多いです。ただ、どれだけ知っているか、というレベルの話になると、2回というのは知っていても、それ以上は、という人も多いのではないでしょうか。
 原爆が使われたのは何回かという質問に対して答えられない人が多いことに
 すごく驚いた。自分たちの国で起こった悲惨なできごとについて時間がたつ
 につれて忘れてしまう人が増えていくのは悲しい。こういったことを繰り返
 さないために様々なことを伝えてくれている人たちも年齢が年齢だから、私
 たちが伝えていかなければいけない。だからこそ、もっと自国のことについ
 て知るべきだと思った。
忘れたわけではなく、知らないままなのだと思います。まず、学校の先生が悲惨なものを教えたくないと教えませんし、そして、悲惨なことを進んで学ぼうとする人も少ないので、こうなるわけです。
 私は幼い頃教会の宣教旅行として広島に行ったことがあります。小学4年生の
 時みた原爆によってなくなった協会の残骸、亡くなった人の名簿爆弾が落ち
 たとたんの映像の内容は幼いころの私にはあまりにも衝撃的だったので、今
 にも頭に内容とその時の音声が残っています。しかし、その姿を幼いころに
 見たからこそ戦争と原子爆弾の恐ろしさに気づくことができたとも考えます。
私は、ずいぶん前に広島平和記念資料館と長崎原爆資料館、それぞれ訪れました。ぜひ皆さんも訪れるといいと思います。忘れられない体験として心に残るでしょう。~
数年前に、久しぶりに、広島の資料館に行って気づいたことが2つあります。一つは、展示がマイルドになったこと。もう一つは、外国人ばかりで、日本人が少ないことです。
~
~
- 原爆~
 原子爆弾による放射線の恐ろしさが1番印象的だった。
私の感触としては、ちょっとお話しただけ、でした。
 広島と長崎の原爆に関して、私も先生と同様にあれは戦争犯罪だなと思った。
 また、皮肉なことにアメリカの核兵器の傘に日本が守られているのも事実で
 あり、今後、現状を変える必要があるなと感じた。
核兵器の使用はもちろん、保有や開発を禁止する核兵器禁止条約という国際的な条約があります。今年、6月、この条約の締約国会議が行われました。日本は、もちろん、…
 私は中高のときに、長崎・広島の原子力爆弾について学んだ。長崎では被爆
 された方の話を聞いたが、想像もつかない内容であった。実際に写真なども
 見させていただいたが、それは見ていられないほどのひどいものであった。
 (中略)今まで、この「被害」を受けたのは日本だけである。そのことから、
 日本が積極的に各国へこの悲惨な出来事を伝えていく必要があると感じた。
みなさんの世代が、被爆を体験した方から、直接、話を聞ける最後の世代になるでしょう。
 戦争や家畜のことなど知らなくても生きていけるかもしれないが、知るべき
 ことだと思った。アインシュタインは第四次世界大戦を予想していて「人類
 は石とこん棒で戦うだろう」と言っているが、人間は同じ過ちを何度も繰り
 返すものだと思った。
アインシュタインには授業で登場してもらいますので、この文章についてコメントを書きます。アインシュタインの意図は、第3次世界大戦が起きたら、文明は完全に破壊されて、兵器さえ残らないだろう、ということです。人間が過ちを繰り返さざるを得ないなら、人間は滅びるしかない、ということを言っています。
~
~
- 知っていた vs 知らなかった~
 収容所の人たちがドイツの「こんなこと起きてるなんて知らなかった」といっ
 た人たちに向けてはなった「いいやあなたたちは知っていた」というセリフ
 です。こうなるとわかっていた、実際に自分たちはかかわってはいないから、
 と無意識に知らないふりをしていたということなんだろうと前回の監獄実験
 と似たような感じがしました。
今回、ドイツの話をし、日本の話をしていないのは、理由があります。日本の話をするとき、先入観なく事実を受け入れることができるか、私達自身が知っていながら知らないふりをしていることがないか、という厳しい質問の前に立たされることになります。
 僕たち人間は最終的には人のせいにして自分を守ろうとするうような人間の
 本質的なものを感じました。どれほどの人が自分を犠牲にできるでしょう。
 目の前の短いせいかや美味しいものを追ってしまう自分はなんだか惨めに見
 えてきます。そう考えると先のことを考えるために論理的な思考を働かせる
 というこの授業の意図を理解したような気がします。
「人間の本質」その通りかもしれません。しかし、それが人間の本質だと気づけば、新しい選択肢を手に入れることができるようにも思います。
 ナチスの動画の中でドイツ国民がアウシュビッツ強制所を見学させられた時、
 収容されている人が「あなたたちは知っていた」と言ったとあった。原爆を
 投下したアメリカも現在戦争を起こしている国々も殺人の残酷性を知ってい
 る。知っていても感覚が麻痺しているのだと思う。フィードバックに畜産動
 物の残酷な扱いについて挙げられていたが、私は4年前その問題を知り、動
 物を食べることをやめた。私がそれまで問題を考えてこなかったように、人々
 が当たり前に疑問を持つきっかけを作れたら良いと改めて強く思った。
今の若い人を悪く言って、これでは将来が暗い、などという人もいます。しかし、個人的には、大いに期待してます。このコメントのように、自分がしていることを考えて、行動を変える人がいるからです。昨年までの授業では、そのような応答をしてくれる学生がたくさんいました。
 世の中の明るい話題は積極的に発信することはあたりまえだが、暗い内容(戦
 争、屠殺など)のことも映像と共に広めなくてはならないと感じた。過ちから
 の学びの方が多くあると思う。
それが、たとえ悲惨な過去であっても、知らなければならないことがある、ということだと思います。
 ドイツ人はユダヤ人が受けていた仕打ちの醜悪さを理解していたにせよ、理
 解していなかったにせよ見ないようにしていたのは間違いない思う。被害者
 や現場を前にしてもまだ保身に走ってしまうところが人間の愚かさだと思っ
 た。
確かに、「保身」という面はあると思います。しかし、同時に、知るべきことから目を背けてきたことへの反省もあったのではないでしょうか。私たちはどんな教訓を、そこに見出すでしょうか。
~
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- 原子力~
 原子力の問題はその構造を学んだうえで被害の歴史も知るべきだと思います。
 この問題は人文科学、社会科学、自然科学すべての問題なのでリベラルアー
 ツ学群として学ぶべき重要な内容だと思いました。
良い指摘であると思います。それぞれの専門の知識を得ることは大切なことです。しかし、せっかくリベラルアーツ学群の学生であるなら、その知識を、他の学問と結びつけて考えてほしいと思っています。
 私は原子力発電は無くすべきだと思います。しかし、危険ではありますが原
 子力発電にエネルギ頼っているのも事実として知っています。
現代生活において、電気が人の命を支えている側面があります。そこで、単純に、原子力発電を止めればよい、という話でない、ということですね。その通りです。ちなみに、現在、東京電力では何基の原子力発電所を稼働させているでしょうか。
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- 永久機関
-- エネルギー保存則と科学のABC~
 永久機関がなぜできないのかに対する答えが、「そういうものだとあきらめ
 る」だったとき、なぜだろうかと気になってはいたが、そういう答えでもい
 いのかとすこしほっとした気持ちもありました。(中略)きっとお話に含まれ
 た意図は違うのだと思うけれど、これまで自分の中になかった新しい選択肢
 ができたことがすこし嬉しかったです。
いえ、そういう意図です。人間はすべての問題を解決できるわけではありません。どうしても解けないことがある、と、ある意味、謙虚な態度は必要です。解決できない問題を、解決できないことを前提に前に進む、という姿が、物理学の歴史の中にも見ることができます。
いえ、そういう意図です。人間はすべての問題を解決できるわけではありません。どうしても解けないことがある、と、ある意味、謙虚な態度で考えることは必要です。解決できない問題を、解決できないことを前提に前に進む、という姿が、物理学の歴史の中にも見ることができます。
~
-- ネット上の永久機関の情報
 永久機関についての話が面白かったです。最近、Youtubeで永久機関を作って
 みようという動画がよく流れてきて、面白そうだなと思ってつい見ちゃうん
 ですが、成功したものはありませんでした。
映像は加工できるし、トリックを使っているものもあります。詐欺に合わないように気をつけてください!

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