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ATX電源を安定化電源装置として用いる †
- 背景
物理学実験でオペアンプなどの実験を行うとき、両電源が欲しくなる。これまでは、安定化電源装置を
2台用いていた。それはそれで、教育的でもあって問題ない。しかし、配線がやや面倒であり、加えて、
重い。ふと気付くと、ATX 電源は±12V があるではないか!これを使えば、安くて簡単な両電源が確保
できる。Good Idea だと思った。
- 経緯
早速買って、電源をポチっと押すと、ファンは回らず、すべてのピンの電圧を調べても5V が出ている
ピンがあるだけであった。そういえば、これ、前も同じようなことをしたかも。パソコンが壊れた原因
を探るために確かめたことがあったような気がする。考えてみれば、電源入れただけではパソコンは起
動ぜず、パソコンの電源ボタンを押すと起動するのだから、そんな仕組みがあってもいい。
(いや、なくてもいいか?)
以下では、パソコンの電源装置(ATX電源)を安定化電源装置として用いる方法について概略をまとめる。
準備 †
- 仕様
ATX 電源や SFX 電源の仕様については、これを記述したいくつかのページがあるので、それを参照する。
- スイッチ
14番ピン PS_ON をグランドに落とす(COMと接続する)と電源供給が開始される。
- 5V 出力の負荷について
しかし、これだけで±12Vが供給されるかというとそうではない。「最低負荷」というものが規定されて
いるようだ。詳しくは下記のページを参照のこと。